第66歩:那智黒硯
キレイな姿勢をめざすブログです。
おはようございます。
第66歩 那智黒硯(なちぐろ すずり)
その昔、熊野詣に訪れた旅人たちは、
旅の証として
こぞって那智黒石(なちぐろいし)
を持ち帰ったという。
この石は
熊野市神川町で産出される鉱物で、
磨くと光沢を帯び黒く光り輝き、
ほかの宝石にはない静謐で
しっとりとした美しさを放つ。
現在、那智黒石は、
自然のまま庭石などに
使われるのはもちろん、
碁石や
那智黒手磨き工芸品と
呼ばれる置物などの成型品として
売られている。
そのなかでも有名なのが硯(すずり)。
緻密な石質と
適度な硬度が
バツグンの「摺り心地」をもたらし、
多くの書道家たちに
愛されているそうです。
今回訪ねた「山口光峯堂」は、
皇室献上硯も作っているほどの
名店。
2代目・山口光峯さんによると
本物を作っているところでは
必ず試し摺りをさせてくれるという。
そして、
一度摺ってみれば絶対に違いがわかる、
とも。
私も試し摺りから始まって、
硯づくりを教えていただき購入。
最後には、硯の裏に
「光峯」の名前入り。
古の旅人たちに習って
熊野詣の証とさせてもらった。
不思議なことに、
墨は摺っているだけで心が落ち着いてくる。
そのうえ、
那智黒石でできた
山口光峯さんの硯は、
本当に美しい。
一度摺るだけで違いがわかる
曼荼羅の径(まんだらのみち)
那智黒石の中でも、
まれにしか採れない
通称「玉石」から作り出された硯で、
吸い付くような摺り味で、
本当に素晴らしい硯
こんなのは初めての体験でした
【今日のよかった探し】
この硯を手に入れてから
毎日、筆を持っています。
心穏やかな日々を
思い出させてくれ
このお店を紹介してくれた
友人に本当に感謝しています。
今日も素敵な1日になりますように。